僕はもともと適当なところがあります。
なので普段あまり完璧を意識することは
ありませんが、
演劇に対しては完璧になりたい
と思う気持ちは結構ありました。
でも、
やはり演劇でも完璧を目指さない方がいい
と思うようになりました。
完璧主義者になると
二つの大きな壁にぶち当たることに
気が付いたんです。
・スピードが落ちる
・自己肯定感が下がる
スピードが落ちるということから説明します。
稽古をしていくと序盤から様々な問題が出てきます。手探りな状態にも関わらず完璧を目指してしまうと、失敗を恐れて深く考えるようになってしまいがちです。一度試してみればいいのに話し合いが始まります。もちろん考えるのはいいことなんですが、考える時間が長くなればなるほどハードルが上がっていきます。そうなると余計失敗したくないという気持ちが大きくなり、最終的に停滞してしまいます。
「演劇に正解はない」という有名な言葉があります。
間違っていようがどんどん試してみる方が圧倒的に効果的な稽古ができると思います。
次に自己肯定感が下がるについてです。
完璧主義というのは、言い換えたら自分に期待している状態です。ちょっとしたミスもしない絶対的な自分でいたいんです。でも、この世に完璧なんてありません。人は必ず失敗をします。そうすると期待していた分、落ち込むのも大きくなり、自己肯定感を著しく下げてしまうんです。実際、自己肯定感の低い人に完璧主義者が多いというデータも出ています。
なので僕の演出スタイルは、
間違っててもいいからとりあえずやってみる。
間違ってたら素直に謝ってすぐ修正する。
稽古場はみんなで合わせる場なので、
考えるのはなるべく個人の時間でお願いする。
これが最優先です。
あとは、
カンパニー全員に敬意を持つ
手柄を立てさせる
一つのことに入れ込まない
などがあり、
こういう指針の元に
完璧に近づけていければと考えています。
この三つについては次回、
改めて記事にします。
僕の好きな考え方に
この世には完璧な準備もなければ、
完璧なタイミングもない。
最低限の準備でいますぐ始め、
やりながら準備をしていく!!
というのがあります。
勢いというか、
見切り発車が大事だったりする事もあります。
これは演劇だけではなく、
いろんなもの対して当てはまると思います。
このブログもそうですしね。
できるかどうか考え始めたら
不安ばかりが募ったので、
やりたいかやりたくないのかで
見切り発車しました!!(笑)
だからと言って、
完璧主義を否定するつもりはありません。
完璧を求められる仕事もあります。
ただ、
僕はこの価値観を大事にして
生きたいなというお話しです!
完璧でいることが正しいと思い、
それを苦しく感じている方がいたら、
そんな考えもあるよ!
と思ってもらえたら嬉しいです。